· By OHNISHIKOHEI
PAPAS IPAの話

HINO BREWINGとFLORA FERMENTATIONのコラボビール 「PAPAS IPA」がHINO BREWINGから樽ビールで先日リリースされました
HINOの代表 田中さんとFLORA の取締役 田中が新たにパパとなり、この世に2人の田中が誕生しました。
今回のコラボレーションは3人のパパであるHINOのヘッドブルワー ショーンさんが2人の田中のためにセレブレーションビールを作ろうという何気ない提案で現実となりました
選んだビアスタイルはIPA。
しかも、私、大西の元研究室である長浜バイオ大学との共同開発により、日野町の神社から単離された野生酵母「ラカンセア種」を使用しています。

近年、クラフトビール業界におけるラカンセア種といえばフィリーサワーを代表する乳酸生成が得意な酵母があげられますが、この酵母は発酵温度20℃前後で驚くほどクリーンでフルーティーなアロマの特徴を有していました。また、ベルジャン酵母の特徴のかすかなフェノール香も有している印象でした。
そして、さらに驚くことに発酵がスムーズすぎて本当に野生酵母であるかを疑うほどでした。(経験上、普通の野生酵母は発酵が緩慢になったりすることが多いです。)
その当時、必死に研究していた長浜バイオ大学時代の野生酵母の卒業論文が受け継がれ、それが回り回って、HINO BREWINGとコラボでセレブレーションビールを作ることができた。
このラカンセア酵母にはなにか運命的な巡り合わせを感じさせられます。
もしかしたらこの酵母に関して、今後なにかしらの進展があるかも??
兎にも角にも、ダブル田中さん、おめでとう!!