· By OHNISHIKOHEI
田舎のブルワリーで働く、メリットとデメリット

僕は田舎のブルワリーで働いています。北海道上富良野というかつてのホップの一大生産地で暮らして生活しております。サッポロビールのホップ農家が100件以上存在したみたいですが、今は4件しかありません。けど、日本の中ではホップの栽培に適した場所であることは間違いないと思います。
上富良野のような田舎で過ごすことは好きなのですが、ビール好きとしてかなり物足りない感があります。先日、ホップコタンの直営店が札幌にできるタイミングで直営店スタッフとの顔合わせがありました。久しぶりの都会で、色んなクラフトビールが飲める店で他社のビールを積極的に飲む機会に恵まれました。工場の中で、自社のビールで勉強することも多いですが、他社のビールを飲んで、勉強することが多い時もあります。特に私たちのような若いブルワーたちは、色んなことを感じると思います。(良いことも悪いことも含めて)
もし田舎のブルワリーで働きたいと思っている若者がいれば、知ってほしいことが何点かあります。まず、田舎ブルワリーで働く基本的なメリット、
①ビール造りに集中できること。
②固定費があまりかからない。
③都会で感じるストレスがない。
田舎のブルワリーで働くデメリットは、
➀良いビール、良いブルワーに出会う機会が著しく少ない。
②車がないと移動できないから、お酒を出かけ先では飲めない。
③これは田舎関わらず、僕たちみたいな雇われ若手末端ブルワーは特にそうですが、基本的に給料が安いです。多分、アルバイトに毛が生えたくらいです。それが現実です。客観的に見て、クラフトビール業界に関わらず、おそらくそのような業界は多いと思います。日本ではそれは”修行”と呼ばれ、一種の美徳なのかも知れません。ビールを作ることが好きとか、どうしてもブルワーになりたい方以外は他の仕事をした方が良いと思います。
僕もそうだったのですが、大学からブルワーを目指すという方には、アドバイスがあります。それは「自分の好きなブルワリーに入って、収入は他で確保した方がいい」とゆうことです。僕はまだ実現できていませんけど笑