· By OHNISHIKOHEI
クラフトビールとの出会い
私がクラフトビールと初めて出会ったのは大学二回生の春でした。その当時、大学のある長浜近辺でなにか面白そうなアルバイトはないかなとインターネットなどで探していました。そこで見つけたのが長濱浪漫ビールの求人。仕事内容はホール、キッチン、ビール醸造補助と書いてありました。ん?ビール醸造補助??なにこれ?
元々、発酵食品や物作りは好きだったのですが、その時は何も考えずに感覚的に良いなと思いました。その求人を見つけたのは大学の講義中だったので、講義が終わってから自転車で向かって、働きたいことを伝えようとしましたが、その日は定休日でした。後日、電話をして面接をしていただき、その当時は19歳だったこともあり、最初はキッチンから始めることになりました。
20歳になり、長濱浪漫ビールの懇親会で初めて大手のものではないビールを飲みました。その感想は”ただおいしい”というだけのものでした。その後、ヘッドブルワーの方にボトルビールの飲み会に招待して頂き、そこでベルギービールを初めて飲みました。その時、今まで感じたことのない衝撃を受け、こんなビールを作りたいと思うようになりました。 多くの方々がクラフトビールを好きになるキッカケはIPAやベルギービールなどがあると思いますが、僕もその一人でした。数日後、社長にビール製造部門で働きたいと伝え、大学を卒業するまで約2年間レストランとビール製造の補助を兼務して働きました。
大学3.4年生ではもっといろんなクラフトビールを飲んでみたいと思い、東京、地方のブルワリー、ニュージーランド、ポートランドやサンディエゴなどを訪れ、色々な世界があることを知りました。
大学4回生には酵母の寿命を研究する研究室に入り、野生酵母を分離して日本酒を作ることを卒論のテーマとし (個人的にはビールが良かったのですが)、最終的には先生や杜氏さんのお力添えもあり卒業してから一年後に製品化することができました。
1年間酵母を用いて研究できたこと、その酒蔵に1ヶ月研修させてもらえたことや日本酒について教えてもらえたことは今思えばとても貴重な時間だったと感じています。